ウォール・ストリート


2011年公開


1987年に公開されたウォール街の続編
監督は前作同様にオリバー・ストーン監督
また前作でも非常にキャラの濃かったゴードン・ゲッコー役を
前作同様にマイケル・ダグラスが演じる。
その彼がインサイダー取引の刑期8年を終え出所
金融街にはサブプライムの波が押し寄せた2008年を舞台にした物語。


前作のようなウォール街に生きる人間達のどろどろとした知略謀略を
期待して観ていると若干拍子抜けする。
というかそれを期待しながら観てしまったからなー・・・
主人公である若き証券マン、ジェイコブが
ゲッコーと敵役ブレトンと彼女ウィニーに右往左往する様は滑稽ですらある。
ジェイコブとウィニーの恋愛関係とウィニーとゴードンの親子関係。
ウォール街というタイトルだが中身はこの二つの人間模様に焦点が当てられた。


そして物語終盤のゴードンの強烈な背反行為で個人的に一気に盛り上がったものの!
最後の最後のオチが・・・ゴードン・・・お前も結局ひとりの人間だったな・・・
と思わせられるラスト。
ハッピーエンドちゃハッピーエンドなんだろうけど
そのラストはぶっちゃけどうなんだろうか?
んーやっぱり前作が偉大すぎたな!
前作は本当、ウォール街という街そのものの存在が
お金に対して独特な意思を持った街として一種生き物のように描かれていた。
その辺が今作は足りなかったかもなー・・・


劇中にゴードンが言ったNINJA世代。No Income, No Job, No Assetは面白かったなw
インフルの朦朧とした頭で観たのは若干勿体なかった映画かも。
結構批判的に書いてみたけど、充分面白い映画でしたのであしからず。