シチリア!シチリア!


2009年公開


監督はニューシネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ
画面作りというか色合いというかかなり雰囲気のある映画で、
序盤の掴みは非常に良かったんだけど・・・
中盤から後半までは・・・正直だれてしまったように感じた・・・


1930年代から1980年代へと至るシチリアの激動の歴史を
ペッピーノという主人公を鏡に描き出している。
監督のシチリアに対する愛みたいなものは映画から非常に感じられた。
ただ思ったよりも淡々と物語は描かれ劇的な盛り上がりがない。
2時間半という長尺だったんでもうちょっと変化が欲しかった。
ペッピーノの子ども姿での始まりと最後の演出の仕方は良かったので
中盤がもっとコンパクトにまとまっているか
大きな盛り上がりがあるような演出になっていれば楽しめたかなー
と言ってみたが作品の毛色的には劇的な演出はNGだよなと後から思ったり。


ただ最近、派手な映画ばっかり観ていたってのもあるし
こういうじっくり観る映画も悪くないね。