広島国際アニメーションフェスティバル2008

【会場外観】

2008年8月7日〜11日の5日間に渡って広島のアステールプラザにて開催された。7日〜9日の3日間参加してきた。


【1F】

会場1階には受付と学校等が出展したエデュケーショナル・フィルムマーケットがあった。


【2F】

会場2階では大・中・小ホールの3つでプログラムが組まれ上映され、またグッズ販売などの売店があった。


【6F】

他の階では立体映像や個人アーティストの個展のようなものも展示されていた。


【オープニングセレモニー】

オープニグセレモニーは初日7日の18時から行われた。写真はアニメーション監督としても有名なポール・ドリエセン国際名誉会長。


国際アニメーションフェスティバルだけあって各国様々なアニメーションが上映されていた。多くはショートフィルムであるが、いくつかは招待作品として長編もあった。非常に国際色豊かなアニメーションが見れるイベントであり多くの外国人も訪れていた。アニメ好き、特にアート系のアニメが好きな人なら一度は訪れる価値のある映画祭である!


印象に残ったのは作品はやはり
PIXARの新作短編『マジシャン・プレスト』ですね!

勿論アート系のコンペ系の作品で面白いものも幾つかありましたが、流石世界のトップアニメスタジオ、レベルが違いすぎる!国際アニフェスで結局PIXARかよ!って突っ込みはなしでよろしくw個人的にはあまりアート系のアニメーションは好きじゃないので、極私的感想なので。
んで、本映画祭では短編のマジシャン・プレストの上映と合わせてディレクターのダグ・スイートランド氏によるセミナーも行われ制作へのアプローチに対するプレゼンもあり本当に充実した内容だった。
マジシャン・プレストはわずか5分という尺なのだが、その笑わせ方とテンポが神懸かって秀逸!もうケチのつけようが見当たらない。
セミナーでダグ・スイートランドが言っていたが「作品に難しいテーマはいらない、ただ楽しんでもらえればいい、笑ってもらえればいい、それだけを考えて作っているんだ!」この言葉が超印象的だった。人を心の底から面白がらせること、これが俺にとっては本当に難しいテーマだと思うんだがな・・・これだけ面白い作品を作れる人はやっぱり天才だと思う。
プレゼンのアテレコなんか会場爆笑のパフォーマンスだったしな!
今年の12月には長編新作の『WALL・E/ウォーリー』も公開されるだろうからそれと合わせて同時上映されるんじゃないかな?
ぜひこのマジシャン・プレストにも期待していいと思います。


んではここからちょいと映画祭に対する不満を書こうと思う。
世界3大アニメーションフェスティバルと称されるフェスティバルでありながら上映環境が非常に悪い。
音響効果はそこまでないのだがスクリーンがひどい!
スクリーンがホール内のステージの奥に設置されている為小さくなってしまっている。
35mm上映の『銀河鉄道の夜』を観たがこれ完全にスクリーンから映像はみ出してた・・・
ジョバンニの頭が変なところで切れたりする。
さらに日本語字幕を作品によっては別プロジェクターで画面に被せて投影していたようで
スクリーンが妙に白んで、せっかくの35mm上映の黒の締まりが活きていないという・・・
さらに会場内の照明が上映中も点灯しており映像の真のクオリティを味わえる環境ではないなと感じた。
さらにさらに、その字幕がまたどうやら手動で送っているようで完全に作品とずれるようなこともあり・・・作品そのものの理解さえ損なわれるという現実があった。
これだけの映画祭であるわけだから今後はもっと広島市全体の街興しとしても市内の映画館と連携して映画館での上映の実現をして欲しいと切に願うものである。
調べて見たが広島市内中区だけでも6つの映画館があるわけなんだからその点在する映画館を会場にして会場間の移動を含めて広島市内を歩き回ってもらえるようにすればもっといいんじゃないかと思った。
てか多くの映画祭はそういう方式なんじゃないのかな?
今回のような1つの会場でこじんまりと開催するには非常に勿体無い映画祭だと思った。



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