ヒトラー 〜最期の12日間〜
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/01/14
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原題:Der Untergang、ドイツ語で「滅亡、失脚」の意
2004年公開のドイツ・オーストリア・イタリア共同制作による戦争映画。
オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督
第2次大戦、ドイツベルリン陥落直前のヒトラーのごく近辺を描く。
ヒトラーの求心力の落ちきった姿。
カリスマ性が消えた時、ヒトラーの持つ人間性に迫る。
決して美しく描こうとするわけではないが、
司令官としてのヒトラーと個としてのヒトラーの対照的な様がひどく印象的である。
それはあまりにも普通の人間の姿だから。
ヒトラーを支持する人、見放す人、それは様々だが、
なぜヒトラーが求心力・カリスマ性を持ちえたかを
個を描いた時のヒトラー像から読める。
愛する人を愛したい、究極的に守りたい、その行き過ぎた姿がナチスを先導したように思える。
戦争映画は本当に考えさせられるものが多い。
それは勝者の立場からも敗者の立場からも見ることはできないから。
平和ボケしきった僕のような人間が見ても想像でしか推し量れない。
リアリティを強く感じたとしてもフィクション以上にはなりえない。
だからこそこういう映画を観て考える事が必要なんだと思う。
戦争映画を観て、単に面白いだけでは解決できない何か、史実にある何かを観て感じて欲しいと思う映画。