TOKYO!


http://www.tokyo-movie.jp/


3編のオムニバスによって構成。


『インテリアデザイン』ミシェル・ゴンドリー監督
わりと東京都心という地域の人間関係、住みにくさ、窮屈さを浮き彫りにしようと描く。
が、その重圧が結果としてああいう形でぶっ壊れるのか…と驚いた。
当然もっと綺麗な描き方もあったと思うけど。
壊れた後の姿、そして後日談、全てが他者との関係性を自ら閉ざしてしまったような恰好。
自己満足の世界に終始した感さえ受けてしまった。
藤谷文子って女優がいいなと発見できた。
加瀬亮はしばらく外さないとも確信。


『メルド』レオス・カラングス監督
東京の地下に住む怪人が起こす事件。
特殊な言語を話すその人間の行動とその罪を問う…
んだが、その言語が劇中において3重翻訳の形を取るので凄い観ていてくどかった。
残念ながら途中で眠くなってしまいました。
東京に残る都市伝説的なものを怪物に象徴して負の側面から溢れさせたという印象。


『SHAKING』ポン・ジュノ監督
引き篭りのお話。
香川照之演じる引き篭りがピザ配達員の蒼井優と出会い地震が起きた事で近づくのだが…
なんと言うか物語としては一番強引な設定の中で描かれた気がする。
ちょっと狂ったラブコメ
物語とかメッセージ性とかは3つの中で一番弱いと思うけど。
何せ蒼井優!!ガーターのふとももスイッチで瞬殺された…
倒れた後の寝顔も良すぎる…
そういう意味では一番どきどきしながら観れた。




TOKYO!というオムニバスで捉えた時
こう映ってるのか?日本は?
とも思えた。
どっちかっていうと暗い。
まぁ都市をテーマに華やかに明るく描こうなんて無理な話なんだろうけど。
それにしてもネガティブ感がぬぐえないでき。
画面作りに特化した3監督が物語はおいといて
東京と言う街を、そこに住む人間像を
映像としてこう撮るんだなという芸術的な画面だけ捉えてみれば
非常に質が高く見ごたえのある映画である。
エンターテイメント性を求める人には向かない、流石アート映画。




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