路上のソリスト
ジョー・ライト監督、2009年5月末公開。
ここのとこ毎週の休日には映画館に通っている。
これはKBCシネマにて観てきました。
前回スラムドッグミリオネアを観たとき
予告編でなんとなく興味を惹かれていたため。
内容としては
LAタイムズの記者ロペスの書くコラム「Points West」を軸に話が進む。
そこに登場するのはロペスが路上で出会ったナサニエルという男の話である。
ナサニエルは過去ジュリアード音楽院に通っており、
将来を約束された音楽家だったが、路上で生活を送る人間になっていた・・・
そのナサニエルとロペスの関係性を通して物語が紡がれる。
ってこれ、実話に基づいてるんですね!今調べて知りました。
路上生活者とか統合失調症とか神とか音楽とか・・・
感動を誘う要素が満載な映画なのだが、
思ったほど感動させようとする作りではなかった。
路上で暮らしてて、それで統合失調症で、天才音楽家ときたら
華々しくラストを音楽で彩るんだろ?とか正直なとこ思っていた。
そんなんじゃなかった・・・
それくらいやった方が映画的で映えるだろと思っていたせいか裏切られた。
その辺りの派手な演出がなかったのは
ノンフィクションに基づいたものだろうし、
どちらかというと考えさせる手の映画作りだったせいだろう。
無茶苦茶面白かったわけではないが、じっくり味わうタイプの映画だった。
人と人がどう関わっていくとか、
自分の良かれと思ってやった行為が果して他人にとって良いことなのか。
ただそれでも信じてやったことはいつか良い結果として結ばれると
そう信じさせてくれる映画だった。
人は信じるものがたったひとつあれば生きていける。