アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

中村義洋監督、2007年公開


日本映画専門チャンネルでやってたのを録画しといた。
伊坂幸太郎原作で随分前から観たいなとは思っていたのをやっと見た。
が、期待したほどではなかったかも。
過去に起きていた事件と現在に起きる事件が次第に交錯していき
ラストでひっくり返す展開。
原作は読んでないのだが、原作で読んでたらなるほどなー!って思えたかも。
ただ映画だったからなのか、原作ならきっとここでやられたな!
って思ったポイントの演出が弱く感じた。
物語が淡々とこなされていくせいかもしらん。
ドルジのキャラクター設定というか
瑛太の演技のせいか、全体が淡々・・・
あとは椎名を演じてる濱田岳の演技は
驚き方とかが妙にわざとらしく演技らしく・・・


ディランの風に吹かれてを主題歌として
そして神様として引き合いに出しながら展開するが。
果してこれを観たどれだけの人がディランを知っていて、
風に吹かれてを知っているのだろうか?
幸い以前友人に薦められたこともあり、その人となりを知っていたが。
まぁ知らないことを前提でいいのかもしれないが・・・
実際劇中でも椎名はその歌詞の意味さえ、よく理解はしていないようだったし。
ただディランの歌が、時代時代で、自由の象徴のように
多くの人々に多用に解釈されたこと。
だからこそ神のように例えられた事を理解したうえでの
ラストのコインロッカーではなかろうかと?
椎名はそういうことを理解してやっていたわけではないだろうが。


自分の考える正義ってやつは常に絶対的なんだろうが
果してそれがふと悪ではないのかと認識した時
それは相対的なものと変わってしまって、
それでも自分を肯定する理由をみつけようとしてしまうんだろうな。
だから、何か自分の信じるものを閉じ込めて
見えないところにいてもらおう、なんて発想ができるんだろうなー


嘘はついてない、隣の隣・・・だ。




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