カールじいさんの空飛ぶ家


ピーター・ドクター監督、PIXAR、2009年12月公開


いやー…ピクサーはやっぱり間違いないですよ。
個人的には前作のウォーリーよりも良かったですね。
とりあえず3Dで観ましたが、別段3Dに拘る必要はないかも?
演出的に3Dで観ると遥かに良いと思える部分はなかったし。
3Dで観たことで疲労しやすいようなこともない。
つまりメリットもデメリットも特にないので
今まで劇場で3D映画を観たことがない人ならば、
話のネタとして一回、今の3D映画技術ってのはここまできたか!
といえる程度には見ておく価値はあるかもね。


物語はカールがエリーと出会ってからその幸せな日々を
怒涛のように描くところから始まる。
そのシーンだけでも、かなりグッとくるものがある。
そして最愛の人エリーが亡くなったところからカールの冒険は始まる。
エリーと約束した「パラダイスの滝」に向かうことを決意する。
家は無数の風船とともに大空へと舞い上がる。


どんなに老いても持ち続けていたい冒険心てあるよね。
それを実行に移してしまうじいさんの行動力。
その行動を起こさせたのは最愛の人との約束。
くすぐられる熱いものがたくさん描かれている。
そしてボーイスカウトラッセルとの掛け合い。
頑固なカールじいさんと自由奔放なラッセル。
じいさんの良いところは良くも悪くも目的への信念を曲げないところ。
無邪気なラッセルの行動がそのじいさんの頑固さを解きほぐす。
映画を観ている最中はラッセルの行動が若干鬱陶しいほど奔放に感じられた。
ただラッセルのあの元気さも物語の中盤では空元気ではないかと思わせる
エピソードも混じってはいるが…
で、よくよく考えてみればあれくらいのラッセルのパワーがあるからこそ
じいさんへも次第に影響を与えることができたのだと思う。
頑固×奔放が物語を進めていく重要なキーだったろう。


物語は二人の大冒険という形で幕を引くが
なんつーか男同士の熱い友情というか…
人と人の繋がりというか…
少年ジャンプ的なテーマ性をひしひしと感じてしまったw


最後にカールがラッセルに渡すアイテムが非常に良い演出だったな…と。




マンブローグTOP