WALL・E


アンドリュー・スタントン監督、PIXAR制作。


PIXAR流石!!安定して面白い。
あの3D技術はもう到達点なんじゃなかろうかと思うほどのクオリティ。
ウォーリーとイヴが本当に人間のように感じる。
あれ以上映像的に進化はあるのか?と思えるほど。


ストーリーとしてはまぁかなりのご都合主義は入っている。
ウォーリーの自我が芽生えた経緯や
空白の700年間にイヴとの出会いがなかったこと。
イヴがあれほどまでに簡単に自我を形成したことなどなど。
まぁその辺りに突っ込んだらいけないけどなw


テーマ的には地球の汚染、人類のとった手段とその放棄。
人間の愚かさを批判的に描きつつ
ただ最後に立ち上がる人間を描く事で
人の可能性を諦めていない、人の可能性を信じたい
そんなピクサーの想いが感じられた。


ウォーリーを王子のように、イヴをお姫様のように最初は感じたのだが
次第にそれは逆のものなのではないかと考えるようになった。
ウォーリーは物語においてお姫様なのだ。
閉塞した空間に現れたイヴという王子様。
それに憧れたウォーリーというシンデレラ。
そしてイヴは自分を目覚めさせてくれたウォーリーに自然と恋をし
ウォーリーの窮地を必死で救おうとする。
そして白雪姫を思わせるあのラスト。
ディズニーらしいものを存分に感じさせてくれる物語じゃないか!


それをあんな無機質なロボットを通して表現するのがだからPIXAR恐るべし・・・




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