カラフル


原恵一監督、2010年8月公開


わりと公開初期に観にいった。
レビュー書くほどでもないかなと思って放置してたらこんなに間があいていた。
ついったでつぶやいた程度の記憶で終わってしまう前に
ざっくり記しておこう。


わりと賛否両論という話だが個人的には否かな。
想像以上に重いのに、大事な部分ほぼ台詞で語りきってしまう感じ。
せっかくアニメでやるんだからもっと演出で魅せて欲しかった。
映像だから感じることのできる特有の間とか小説でいうところの行間的な感覚で。
正直あれだけの境遇に置かれたら主人公も罪をおかしてしまうでしょうが…
その苛立ちやむき出しの感情をもっと監督ならやれたと思うのだが…
物語の中で食卓を描くシーンの経過は絶妙だったし
路面電車の軌跡を追っていくシーンとかね。
ちょいちょい巧い演出も多かったから
物語の核的な部分を語りに頼りすぎたのは本当に勿体ないなーと思った。


余談だがその数日後にたまたま実写の方のカラフルも観たわけだが
こっちはアニメ以上にひどかった。
でも2本の映像化を観て、いまだ読んでいないが
この作品に対する原作の影響力、特に核となる主人公の罪の経緯に関して
映像化する監督の意思はその前にあまりにも弱いなと感じざるを得ない。
言語に縛られすぎる映像化ってのは大概原作の力が強すぎるものだと思う。




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